体型こじらせ女子の未来

※昔のブログで書いていたものをそのままコピペしています。

 

最近、本気で痩せようと考えていて、まずは毎日体重計にのることから始めています。ご存知の通り激太りをした大学1年生時代からかれこれ数十回ヤセヤセ詐欺を繰り返しているのですが、まったくもって本気になれず、ダイエットなどいつも3日で終わっていました。今回もどうせ終わってしまうとは思うのですが、最近そろそろネタにできなくなってきたな…と思っているので私と同じようにぽちゃっていることがコンプレックスな体型こじらせ女子の為にこんな記事を書こうかと思いつきました。(私がどうしてこうなってしまったかを教訓にしてほしい)



※おことわり※

初めにおことわりとして言わせていただくと、私は自分のことをデブだとは思っていません。(すげえ嫌われそう)行き過ぎたぽっちゃりだと思っています。たまに『マキは太ってないよ』と言われますが体重のわりに(あくまでワリに)下半身に出ないだけで、上半身はただのBBA仕様になっております。(お腹を触るとみんな引きます)ですからさすがに太ってないとは主張しきれませんが、行き過ぎたぽっちゃりもしくはぽっちゃりだと思っています。


さて、本題に入っていきます。この記事は私と同じように、以前は確実にヤセの部類に入っていたのに、徐々に太り始めている、という方を体型こじらせ女子と定義しています。最初からデブ、痩せてるくせにデブとかいってやがる勘違い女子の方々にはここでお帰りいただきますようお願いしております。


■1ステージ ビューティー時代(推定〜7年前)

私のような女子がなかなか痩せることができないのには、実はこの1ステージが大きく影響しているのです。1ステージの体型こじらせ女子はモデルさんほど細くはないけど、周囲から比べて明らかに細いと言われるレベルです。この頃はまだ周りからの視線も優しく、羨望の眼差しも含まれていることでしょう。『ほんっと、○○の足って細くてうらやまし〜!』『そんなに食べるのにどうして太らないの〜?』などともてはやされますが、大抵の体型こじらせ女子は『そんなことないよ!細くないって!○○だって細いから!!』と定型文を華麗にキメます。さらには自分のブログなどに『うぅぅ…最近マジデブだあ…痩せなきゃあ。』と書いてしまうことで、一部の女子からは反感を買うことになるでしょう。本人達はまったく悪気がないのもかわいそうです。ステージ1のポイントは『痩せていることを全力で否定している』ことです。

■2ステージ 健康girl時代(推定7年前〜3年前)

1ステージからの進化を遂げた体型こじらせ女子は1ステージほど細くないにしろ、まだ細いと言われる時代です。違いとしては1ステージでは初対面で言われることが『やせてるよね〜』だったのが2ステージになると足を出したり、露出した格好をするときにだけ『やせているよね〜』と言われる、という所でしょうか。この頃になると以前はあった他人からの羨望の眼差しという点にほんの少し、陰りが見え始めます。1ステージではだいたい自分より細い子はクラスに2,3人程度なのですが、ここにくると一気にその数は2桁にまで跳ね上がります。そのため周囲の人間があなたに言う『やせてるよね〜』は自分への安心感の為だったり、ここまでなら痩せてる/ここまでなら太っている というグルーピング欲によるものも混じってくることになるからです。しかし、怖いのがこの時期はまだまだ太っていないというのがポイントです。デブといってからかわれるレベルにすらなりませんので、本人の感覚としてはステージ1のままなのです。むしろ、1ステージから蓄積されていくように、『細い!』と言われている期間だけがのびますので、体重と自意識が反比例しだすのがこの時期の特徴になります。確実に脂肪はあなたの知らないところで、あなたの体をむしばんでいっています。
自覚という薬を処方されない限り、進行を防ぐことができません(ウマいっ)


■3ステージ 建前としての健康girl時代

こっからはつらいので推定年数つけるのやめさせてください。いちおう私も人間です。
さあ、着実にステージをあげていった体型こじらせ女子はついに3ステージに突入していきます。この時期の特徴は『○○、最近少し太った?』です。この時期になるとさすがに体重の増加が表に出てきてしまいますが、まだまだデブとは言われません。あくまで『前より、太った』と言われるのがこのステージの特徴です。体型こじらせ女子はその言葉に2,3日は絶望しますが、『まあね。多分健康体型になったんでしょ』と無情にも片付けてしまうのです。そしてこのステージに入ると以前と比べて最も大きく変わることがもう一つあります。それは、『痩せてる』『細い』というワードからの脱却です。でもデブともいわれません。それでは、このステージでは、なんと言われるようになるのか。そうです。ここで天下のキメ技『全然ふとってないじゃん〜』という魔法のコトバが登場してくるのです。体型こじらせ女子はこれでもまだ気づけません。いや、この段階にくると気づいているけどどうにかなるという根拠のない自信で頭がいっぱいになってしまったり、女性の体は丸みが命だからなどといった訳の分からない主張を述べ始めるのです。


■4ステージ キャラとしてのデブ時代

このステージに入ると、ソーシャル上でのあだ名が次第に『デブ』という風に変化していきます。勿論体重の増加もとどまるところを知らず、正直細いとは確実に言えないレベルに突入します。友人も体重のことを触れる機会は少なくなってくるでしょう。体型こじらせ女子もここでやっと、真の絶望を味わうことになるでしょう。しかしまだまだ、どん引きされるレベルの太さではありません。それが悲しいかな、ちょうどいいフォルムに仕上がった体型こじらせ女子は『デブ』というキャラを被る存在になっていくのです。ここでの特徴は『まじなデブにはデブって言えないから』です。いや、もう既にデブなんですよ。デブなんです。それなのに、相手にデブって言われているうちはデブなんかじゃないと勝手に妄想したがるのです。『デブとか言われてるけど、実際そんなに?普通じゃない?』ああああああああああ!言ってしまった…。このコトバをついに出してしまった…。これまでの体型こじらせ女子はあくまで細さに対して否定していく。というのが特徴でした。しかし4ステージにくると、なんと自らが『そこまでじゃなくない?』と言ってしまうのです。だれからも痩せていると言われなくなった体型こじらせ女子は自ら、周囲の人間に言わせるように仕向けはじめるのです。何とも悪質かつ陰湿な手口です。この時期になるとソーシャル上に『痩せよう!』と書き込むと『がんばれ!』『がんばろう!』などと言った同情するなら金くれよ的な文章が返ってくるようになるのです。
 
そしてこの段階でやっと今まで言われ続けていた細いというコトバがいかに当てにならないか気づき始めるのです。信じられるのは自分だけ。強く、まっすぐに生きよう、そう心に誓うのです。